自社を語る「丁寧な増強」と「ご近所増強」で取り組む【愛知】同友会としての取り組み

愛知同友会は昨年度、19年続いた増勢が止まりました。

年度途中には「コロナのせい」という声も聞かれましたが、年度を終えてみると、退会者数は例年と変わらず、入会者数(増強数)が半減していました。その理由は「例会がオンラインになりゲストが参加しにくい」「オンライン例会では参加したゲストをフォローする時間がない」というものでした。

そんな中でも増強目標を達成した地区には、普段から経営者仲間と自社経営を語って経営課題の解決をめざす風土があることがわかり、会員増強推進本部では今年度、(1)自社経営を語って同友会に誘う「丁寧な増強」、(2)コロナで疲弊した地域を共に支える経営者を誘う「ご近所増強」、(3)入会者に同友会を早く理解してもらう「オリエンテーション毎月開催」、の3つの方針で増強に取り組みました。

今年度も前半はオンライン例会が続きましたが、例会後も個別に電話やオンライン面談で丁寧に話を進めて入会してもらったり、秋以降の数少ないリアル例会ではそれまで丁寧に誘い続けてきたゲストに1度に入会してもらったりすることができ、会勢も増勢に転じました。

その勢いを継続して年度末に4200名を回復しようと、年明けの1月12日には増強決起大会を開催、支部や地区の増強担当役員ら141名が参加しました。

積極的に増強を進めている地区の役員からは、「入会を勧めるときに大切なのは、まず自社がよくなっているかどうか」「増強するときは紹介者が見られている。自社の事例を伝えて背中を見せることが大切」などの取り組みが、コロナの中で入会した新会員からは「同友会で他社の経営指針を見せてもらったことや、仲間の企業を訪問したこと、いろいろな場に参加したことなどから、数多く学んだ」などの感想がそれぞれ語られ、改めて「同友会は経営者が経営を学び、自社をよくする会である」ことを再確認しました。

今年度も残り2カ月、自社を語る丁寧な増強で、年度末まで増強に取り組みます。

「中小企業家しんぶん」 2022年 2月 5日号より