【全国支部長インタビュー】第9回 神奈川同友会・相模原支部 横江 利夫支部長(旭フォークリフト(株) 代表取締役)

 全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第9回目となる今回は、神奈川同友会相模原支部(横江利夫支部長)の取り組みを紹介します。

「仲良くなろう」の支部実践~100名会員をめざして

 私が支部長に就任したのは、2019年4月になります。支部長は4年後に交代しようと考えておりましたので、4年間の支部目標「100名の支部会員達成」「会員同士仲良くなろう」「次期支部長任命」の3つを掲げました。どちらも支部長1人では到底成しえることはできませんので、支部組織づくりを一番に実行しました。「仲良くなろう」という言葉は一見幼稚な言葉にも聞こえますが、同友会の会員である以上、会社を成長させていく責任があると思いますので、まずは会員同士が仲良くなり、お互いの経営状況や決算書を見せ合い、指摘し合えるぐらいお互いのことを真剣に考えてぶつけあえるくらい仲良くなろうと考え、これを支部長方針として宣言しました。

組織づくり

 実際の取り組みとしては、就任1年目は支部長(1名)、副支部長(1名)、3地区室長(3名)、3地区長(3名)、2年目は1支部長、1副支部長、3地区室長(3名)、その各地区長の下に6人組長。3年目以降は1支部長、1副支部長、13人組長、支部会員8名程の上に組長のみを配置する形をとりました。毎年、組織を変えた理由は単純で、変える方が100名達成に近づくと思ったから。そして、もっと仲良くなれると考えたからです。もちろん、幹事会や幹事ラインなどで各組織がどのような取り組みをしているかを共有しているので、どのような課題があり、どのような入会対象者がいるのかは逐一把握していました。

 幹事にお願いしたのは、各組毎年度で1名純増させてほしいこと。そして、組の会員同士が仲良くなる企画を考えて行動してほしい、この2つです。また、毎月の例会づくりも組で企画を考えて、打ち合わせ、当日の運営もお願いしました。組長は1つの組織を任されているので、いかに自分の組の人たち(会員)が積極的に関わり、動いてもらえるかを考えていました。一度、仲良くなると定期的に飲み会を実施したり、仲良くなる企画をいろいろ考えていました。

例会づくりの工夫

 また、これは別の取り組みですが、コロナ禍ということもあり、例会のハイブリッド開催にはとても力を入れました。また、例会後も任意ですが懇親会を毎回実施しました。リアルの例会に参加された方はほとんど懇親会に参加されていたように思います。日々、試行錯誤しながらですが、就任した当時は57名だった会員数も、皆で仲良くなったことで、現在105名の会員となり、任期最後の年で相模原支部100名会員を達成することができました。支部長ができることは限られているので、皆が積極的に協力してくれたおかげです。これからも、会員同士だけではなく、行政、他団体、金融機関なども巻き込んで仲良くなっていければと思います。

「中小企業家しんぶん」 2023年 2月 15日号より