人を生かす経営の神髄を深める【2022年度第2回中同協障害者問題委員会】

 2月14日、広島県福山市にて2022年度第2回中同協障害者問題委員会が開催され、18同友会と中同協から39名が参加しました。

 冒頭、高橋正志委員長が「先日、原爆被害と戦った医師の永井隆さんの書籍と出合い、その生きざまを学びました。同友会は経営者の生きざまを学ぶ場でもありますので、この委員会でも大いに学びましょう」とあいさつを行いました。

 議題の中では、10月19~20日に開催される「第22回障害者問題全国交流会in愛知」の準備状況や、総会議案・政策要望などを確認し、各同友会からそれぞれの活動内容などが報告されました。

 続いて、(有)3福林代表取締役の田川富生氏(広島同友会理事)が実践報告。特別支援学校の先生向けに実施している企業訪問バスツアーや、特別支援学校の卒業生を対象にした新入社員研修・フォロー研修の活動など、広島同友会と福山支部での取り組みが紹介されました。また自社の取り組みとして、障害者をはじめ高齢者や外国人実習生、新卒、就職困難者など幅広い雇用を行ってきたことで社内が変化してきたことを報告し「自分自身が障壁をつくり出しているということを学んだ。人を生かす経営の神髄はこの委員会に秘められていると言って過言ではありません」と語りました。その後のグループ討論では「この委員会で学んでいくと社長が丸くなり、社員が明るくなっていく。一人ひとりが活躍できる場を見い出すことで自社と同友会の発展につながっていく」「田川さんの報告から勇気をもらった。同友会理念を実践しているこの委員会を広めていきたい」などの感想が出されました。

 最後に、榎本重秋副委員長が「久しぶりの現地開催でしたが、素晴らしい活動をしている方が全国にいることが分かりました。誰もが自分の中に障壁を持っていて、それに気づくことができるのがこの委員会です」とまとめ閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 3月 5日号より