中同協障害者問題委員会 人間尊重の社会をめざして

全国交流会は9月19~20日・東京で

 中同協障害者問題委員会が2月18日、東京同友会会議室で開かれ、13同友会と中同協から32名が参加しました。

 望月優・東京同友会障害者委員長から、9月19~20日に東京で開かれる第14回障害者問題全国交流会の企画提案があり、「人間尊重の社会をめざして~今、できることを1つずつ」をメインテーマに、明治学院大学で6つの分科会と記念講演、全体会でのシンポジウムを行うことなどを確認(記念講演講師は、委員会後に開かれた東京同友会の交流会実行委員会で、マネージメント・アドバイザーの宋文州氏に決定)。

 特別報告では、厚生労働省社会援護局障害保健福祉部障害福祉課企画官の小森雅1氏が「障害者の就労支援について」をテーマに、障害者の就労の現状と就労支援施策について報告。小森氏は、「授産施設から一般就労(企業)への流れを作っていく就労移行支援事業が、今の国の就労支援施策の中心。一般就労が広がるよう、トライアル雇用や職場実習などの受け入れを積極的に行ってほしい」など、中小企業への期待を語りました。

 その後、参加者からは、就労移行支援事業では、もっと小人数(今は20人以上)で行ったほうが、いろんなところが参入しやすく、現実性があるのではないかなどの意見や、工賃倍増計画と一般就労の促進を合わせて、地域づくり、人づくりの課題としてとらえた取り組みを行っている事例などが紹介されました。

 各地の活動交流では、これまで障害者問題委員会のなかった岩手でも、地域からの期待の高まりを受け、「共に生きる」活動に力を入れていくことにしたなど、地域と連携しながら活動が活発になっている状況が明らかになりました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 3月 25日号より