全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第10回目となる今回は、島根同友会松江支部(前田剛司支部長)の取り組みを紹介します。
支部の紹介
松江支部は松江市、安来市を中心とした206名が所属する島根同友会にある4支部のなかで一番会勢の多い支部です。多くの会員が所属する松江市は、島根県の県庁所在地です。国宝に指定された松江城下にある堀川や宍道湖が間近にあることから「水の都」とされ、水辺に囲まれた風光明媚なところです。
支部活動とあわせて各委員会活動が活発であり、支部と各委員会が共に連携し活動をしています。会員企業の新入社員合同入社式や養護学校、障がい者施設への訪問、企業へのインターンシップ受け入れ、高校魅力化コンソーシアムへの参画など、島根同友会全体で連携した取り組みの中核を担っています。
支部長の紹介
私は8年前、どのように事業承継していけばよいか分からずに悩んでいた時に、先輩経営者から紹介を受けて入会しました。
入会してすぐに経営指針を成文化し、事業承継への道すじを見つけることができ、4年前に父である先代社長から会社を引き継ぎました。そして、昨年の7月に法人化しました。
支部との関わりについては、入会後すぐに支部の役員となり運営に携わるようになってから現在に至るまで、組織運営や自身のリーダーシップなどたくさんのことを学ばせていただき、得たものを自社の経営に生かしています。来期も支部長を拝命しており、これからも同友会での学びによって会員自身や会員企業が成長し「学びの体現者」がたくさん増えていくことをめざして、たくさんの人を巻き込んでいこうと思っています。
仲間づくりの取り組み
松江支部では、会内での「仲間づくり」と会員拡充の「仲間づくり」の双方に取り組んでいます。活動の中心は毎月開催している例会ですが、会員に最も身近な活動である例会への参加促進と新入会員を対象とした同友会への理解度を高めるオリエンテーション、理事や支部幹事を中心とした会員訪問活動を通じて、活動の活性化を支える取り組みを積極的に行っています。また、例会に参加されたゲストへのお礼訪問を行って会員拡充につなげています。
松江支部には歴代の支部長が5名いますが、現在も欠けることなく島根同友会を支えてくださっています。新入会員をベテラン会員が支え共に育つ「共育」の形ができており、会員層の厚さが仲間づくりの一翼を担っています。