同友会運動と経営は車の両輪 関西ブロック支部運営交流会・代表者会議

 4月6日、関西ブロック支部運営交流会が奈良県橿原市で開催され、6同友会・中同協から約150名が参加しました。

 冒頭、中同協副会長の堂上勝己氏が開会あいさつし「大変な時こそ同友会。経営指針に基づく経営が大事です。支部運営でも具体的な計画を立てて運動をつくっていきましょう」と呼びかけました。

 事例報告として奈良同友会やまと東支部長の東田誠次氏より「支部長として地域に根差した活動とは」のテーマで報告。支部長としての経験のほか、広陵町中小企業振興条例推進に取り組む地域とともに歩む中小企業の歩みを報告しました。

 京都同友会中京支部長の北野典子氏は「支部長として学んだこと、実践したこと」のテーマで報告。幹事体制を構築し小グループ活動に注力したことやゲストへのフォローを徹底し、30名を超える増強を達成した経験を語りました。

 続いて奈良同友会代表理事の吉岡弘修氏と川端章代氏によるパネルディスカッション。川端氏は「役員になるには志の高さが必要。失敗しながら、同友会運動と経営は両輪という覚悟が大事。同友会から明日を生きる力をもらった」と強調。吉岡氏は「人が集まる支部づくりをめざして会社訪問など、楽しい取り組みも取り入れた。支部長の役目はよい風土をつくること」と語りました。

 6人の支部長による決意表明では、自社の成長や会員増強に向けての意欲あふれる思いが語られました。兵庫同友会の藤谷良樹代表理事より「会員を増やし組織率を高め、地域から注目される組織をめざしましょう」とのまとめがありました。

 翌日は関西ブロック代表者会議が開かれ、奈良同友会副代表理事の中野愛一郎氏より「転換期を乗り切る企業づくりと同友会づくり~同友会で学んできたこと、その環境~」と題して問題提起がありました。コロナ禍で売上の9割を失いながらも同友会での学びを生かし、危機を乗り越え会社を成長させた経験を報告し、その後参加者で交流を深めました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 5月 5日号より