時代に求められる教育の実現に向けて 文部科学省と中同協の懇談会

6月8日、中同協会議室にて文部科学省と中同協との懇談会を開催し、文部科学省、中同協共同求人・社員教育正副委員長と事務局が参加しました。

新学習指導要領に謳(うた)われる「社会に開かれた教育課程」の実現に向け、地域の教育機関と中小企業の連携を模索していくものとして定期的に行われ、今回で6度目の開催となります。

冒頭、川中英章・中同協共同求人委員長から「今回の懇談が地域企業と学校との連携を深めるさらなるきっかけになるよう、充実した懇談会にしていきましょう」とあいさつしました。

懇談では、宮崎活志・文部科学省初等中等教育局主任視学官から、「社会の形成に参画しその発展に寄与する人を育てる」と題し、教育基本法やキャリア教育の定義を読み深め、これからの時代に求められる教育の実現に向けて、同友会の会員企業と学校の連携に関する事例を交えた報告がありました。

意見交換では、宮崎氏の報告に対する質疑応答や、これからの時代にどのようなキャリア教育が求められるか、そのためには教育機関と地域企業がどのように連携していくかについて話し合いました。

最後に佐藤全・中同協共同求人副委員長が、「地域企業と学校の連携を行うとしても、現場での熱量の違いもあり、学校自体が企業との関わりに戸惑っています。場当たり的ではなく、年度ごとのパッケージの提案など具体化した定期的な打ち合わせが必要です。今後も懇談を頻繁に行っていきましょう」とまとめ閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 7月 5日号より