三木支部(香川)
地域を変えるのはオレたちだ!!

9名の新しい仲間を迎えて26年ぶりとなる地域支部の設立

 5月20日、香川同友会の16番目の支部となる三木支部が誕生し、6月16日に設立総会が行われました。

 三木町は香川県の東部に位置している人口約2万6000人の町です。高松市のベッドタウンとして、小さい町ながらも、町内には保育所・幼稚園から小中高校、大学までがあり、子どもが産まれてから大学卒業まで三木町で過ごすことができます。また医療施設も多く、国立大学附属病院もあり生活に必要な施設はそろっています。香川大学が産官学連携で開発した「希少糖」と日本最大級の大獅子を擁した「獅子舞」が有名です。

 三木支部設立のきっかけになったのは、4年前から香川同友会と県立三木高校が実施してきた『共育型インターンシップ』でした。この「地域に若者を残す、地域に若者が希望をもって帰ってくる運動」を会外に発信していく中で、三木町議員が同友会の運動に共感し、昨年、三木町中小企業振興基本条例の制定につながりました。条例制定の過程の中で、行政側からの三木町での同友会の支部設立の期待が高まり、三木町への強い思いをもった会員を中心に三木支部設立へとつながっていきました。

 設立総会では、伊藤良春・三木町長をはじめ、森本晃司・三木町商工会長、多田里香子・県立三木高校校長、三木町産業振興会議、金融機関、他団体などの来賓を含めた約70名が参加しました。来賓を代表して伊藤町長からは「3つの目的に『よい町をつくろう』の4つ目を加えて、中小企業がよい町づくりを行っていくことを意識して一緒に地域を盛り上げていきたい」と祝辞が送られました。

 記念講演では、三木町中小企業振興基本条例制定に福岡県田川市から尽力頂いた、福岡同友会・(株)さくらトータルライフ代表取締役・堀弘道氏が、「地域に目を向けた経営をすることが自社の発展につながる」「条例を通じて地域の若者が地域の課題に向き合うことが重要」と企業づくりと地域づくりを一体にすることの重要性について講演しました。

 三木支部設立の発起人であり、初代支部長の(株)グッドワーク代表取締役・平井陽介氏は、「地域の課題解決には、われわれ中小企業が、『従業員とその家族の生活を守る』『社員がイキイキと輝ける職場環境をつくる』『新たな雇用を創出する』『地域の魅力を発信する』という役割を発揮し、地域の自治体・学校・金融機関・他団体と連携し、共に成長発展し続けることが重要」「三木支部はこの三木町に『小さな一流企業』づくり運動を広げ、若者が『自分らしく生きることができる場がある』と帰ってくる町、全世代の人が『幸せに暮らせる町』づくりを推進します」と力強く宣言しました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 7月 15日号より