事務局員の共育ちと成長をめざす 2023年度全国事務局員「学びと成長」研修会

 8月9~10日、奈良県にて2023年度全国事務局員「学びと成長」研修会が開催され、12同友会と中同協から31名が参加しました。

 1日目は、事前に作成した自己紹介シートをもとに自己紹介や近況についての交流からスタート。その後、1戸大佑・宮城同友会事務局長が「中小企業家同友会事務局員の『学びと成長』のガイドライン~事務局の共育ちの環境づくり~」をテーマにオリエンテーションを行い、「自分の頭で考えて自分の言葉で語ること」「知り合い、学び合いを大切に」と呼びかけました。

 第1講は、池田泰秋・中同協事務局長が同友会の歴史や理念について報告。それを受けてグループ討論で感想などを交流し、それぞれの仕事の現状や課題などを話し合いました。

 続く第2講は、先輩事務局員の実践報告として山口秋華氏(京都同友会)が報告。コロナ禍での入局、周年行事を担当しての苦労や達成感が語られ、参加者からは「悩んでいるのは自分だけではなく、先輩も同じように悩んできたことが分かり安心した」といった意見が出されました。

 2日目は、第3講として奈良同友会の井尻祥子氏((有)ナイスケアサポート代表取締役)が「経営初心者が同友会で学んだこと」をテーマに報告。同友会での学びがどのように経営に生かされたかや、事務局と会員の関係についての考えが述べられました。その後、参加者はグループ討論を行い、研修を振り返り、それぞれの課題や目標を明確にしました。参加者からは「研修で十分に理解できなかった部分は自分自身の言葉で語れるまで勉強しようと思った」「各同友会の悩みや葛藤を聞く機会を得て自分の課題を再認識できた」などの感想が発表されました。

 最後に佐藤紀雄・中同協専務幹事から「かけがえのない人生をどう生きるかという1人1人の問題は同友会運動にとっても大事な問題です。それに対して本当に力になるのは同じ同友会理念のもとで頑張っている全国の仲間であり、会員の皆様です。この2日間で得たものをこれからの職業生活、そして同友会運動の中で生かしていただくことを願います。頑張りましょう」と2日間のまとめがあり、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 9月 5日号より