「障害者の雇用の促進と職業の安定に貢献した団体」として知事表彰を受賞【京都】

 9月5日に開催された令和5年度京都障害者ワークフェア(主催:京都労働局・ハローワーク、京都府、京都市、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構京都支部、京都府高齢・障害者雇用支援協会)で京都同友会が障害者の雇用の促進と職業の安定に貢献した団体として知事表彰を受賞。京都同友会からは児玉雅人代表理事が参加し、京都府知事より表彰を受けました。

 主な功績として、(1)1984年に障害者問題委員会を設立し、長年にわたり障害者の就労・実習のマッチングから就労、定着支援を行ってきたこと、(2)2009年から3つの地域でネットワークを構築し、福祉、行政、医療、学校、企業、メディアが連携して、当事者と企業双方の悩みに応え、定着を支援することを目的に当事者と企業のマッチングを行い、雇用・定着の取り組みを行っていること、(3)ネットワークの1つである京都市CoCoネットでは昨年までに93件の就労体験実習依頼を受け、うち実習実施70件を経て、12名の方が中小企業での就労につながっていることなどが評価されました。

 京都同友会のソーシャルインクルージョン委員会(旧名:障害者問題委員会)は現在、「障害者就労部会」「社会的養護部会」「求職困難者就労部会」の3つの部会で構成、地域のあらゆる人たちを対象に就労支援活動を展開しています。

 この京都同友会ソーシャルインクルージョン委員会のネットワークを広げていく先進的な取り組みについては昨今内外からも注目されてきており、過日厚生労働省主催の生活困窮者自立支援制度「就労支援員・就労準備支援事業従事者研修会(事業受託:全国社会福祉協議会)」では京都同友会より田村泰士事務局次長が実践報告者として登壇し、地域でのネットワークの具体的な取り組みを紹介しました。

 誰もが幸せを感じられるよりよい地域社会づくりを進めていくために、地域で連携を図るべく頼りになる経営者団体として、中小企業家同友会に対する評価と期待が年々高まってきています。

「中小企業家しんぶん」 2023年 10月 5日号より