同友会の組織経営を強化しよう 北海道・東北ブロック支部長・地区会長交流会in山形

 9月21~22日に、山形国際ホテルにおいて「2023北海道・東北ブロック支部長・地区会長交流会in山形」が開催され、7同友会と中同協から103名が参加しました。

 冒頭、藤井幸一・中同協副会長(北海道ブロック担当)より「気候変動や原材料費の高騰、円安、人手不足と深刻な状況の中で、われわれは経営環境をしっかり把握しなくてはならない。時代を乗り越えるため、よい情報交流の場にしていきましょう」とあいさつがありました。

 続いて川合勝芳・山形同友会代表理事が、開催地を代表して歓迎あいさつを述べた後、1日目は、「山形同友会の組織強化と支部づくり」をテーマに、阿部秀顕・山形同友会副代表理事と服部正・山形支部長が事例報告しました。阿部氏からは同友会活動と自社経営を一体として次の支部長・委員長・部会長を育ててバトンを渡すことを大切に、各組織の情報と課題を共有して行動する組織委員会の取り組みが、服部氏からは支部長経験者が伴走支援する体制で、長期的に課題解決に取り組み、組織づくり・仲間づくり・学びの場づくりを進めてきたことが報告されました。

 2日目は、「柔軟な思考力でビジネスモデルを変革した事例 ダイバーシティ経営による伝統企業の改革―山形からめっきでレボリューション―」と題して、鈴木一徳氏(スズキハイテック(株)代表取締役社長・山形同友会会員)が、ダイバーシティ経営に取り組み、受注型から開発提案型のビジネスモデルに転換してきた経営実践を報告しました。

 2日間の総括では鍋島孝敏・中同協副会長(東北ブロック担当)が、「昨年に続き100名を超す参加者で交流会の潮目が変わったと感じる。同友会は組織経営を学ぶ場だが、同友会の組織経営ができていないことが各地共通の問題ではないか。解決にはトップの情熱と行動力が必要。それと同友会は大きなおせっかいの会ということ。今回はこれを考える大きなチャンスだった。そして、組織の承継。自社、同友会の支部や地区会の承継はどうするのか、次にどういう形で渡すのか。1年後にどう変わったのかを持ち寄りましょう」とまとめました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 10月 15日号より