広報委員の役割を再認識 中同協広報委員会

 2023年度第1回中同協広報委員会が、10月11日にさいたま市のソニックシティで開催され、14同友会と中同協から47名が参加しました。

 冒頭、開催地である埼玉同友会の小松君恵・代表理事と宇佐見孝・中同協広報委員長が開会のあいさつを行いました。議題の中では、はじめに新年度の中同協広報委員会の体制を確認。その後、中小企業家しんぶんの企画やDoyuNewsの連載企画、中同協公式Facebookページの開設などを確認しました。

 続いて、問題提起・実践報告が行われました。まず、「情勢を掴み企業経営に生かす」をテーマに松井清充・中同協参与が問題提起。現在の情勢における多元的危機への対応に際し、「経営の問題」を「経営課題」に転換する必要があることを説き、広報委員会には企業の課題解決の方法の端緒が得られるような広報をつくるように呼びかけました。次に、埼玉同友会広報委員会の取り組みについて、埼玉同友会の齊藤壽和広報委員長が報告。委員会後に情報創造などのミニ勉強会を開催していること、委員が主体的に行動する仕組みづくりとして特集記事をチーム制で取り組んでいることなどの事例が紹介されました。

 問題提起・報告を受けて、「広報委員会での学びを自社でどのように実践していますか? 同友会における広報委員の役割は何ですか?」をテーマにグループ討論を行いました。参加者からは「情報を得て発信することを広報委員会で学ぶことができ、それは自社の情報の活用にも生かすことができる」「会内では知っておいてほしいことを伝えること、会外には知らせたいことを伝えることが広報委員の役割ではないか」などの意見が出されました。

 最後に、座長を務めた西良旺子・中同協広報副委員長が「行政やマスコミ、学校などは中小企業のことを知らない。私たち広報委員は楽しみながら学び、中小企業を発信することが役割。義務感でやっていたら伝わらない。自分たちが役得だと思って、今日の学びをモチベーションとして持って帰ってほしい」とまとめ閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 11月 5日号より