同友会運動の主体者として学びを深める
第41回中同協役員研修会

 10月23日、高松市・高松シンボルタワーにて、第41回中同協役員研修会が開催され、10同友会と中同協から122名が参加しました。

 冒頭、小西啓介・香川同友会代表理事が「今日の役員研修会は、改めてわれわれが同友会を学び直す貴重な機会。同友会運動の主体者として運動本来の楽しさ、そして必要性と使命感を持ち帰っていただきたい」とあいさつしました。

 第1講は、松井清充・中同協参与が「同友会の歴史と理念~運動の到達点、今後の課題と展望」をテーマに、企業づくりの切り口から講義。続く第2講は、広浜泰久・中同協会長が自身の実践を踏まえて「同友会の理念の実践~その体現者をめざして」と題して講義を行いました。同友会運動の意義や同友会活動を自社の経営にどう生かしていくかを深く学び、その後のグループ討論の時間はあっという間に過ぎました。参加者からは「同友会の役と会社の役は表裏一体」「よい会社、地域づくりに寄与する会社とは、社員が自社を家族に誇れる存在でなければならない」といった感想が出されました。

 2日目は、中山英敬・中同協幹事長が「同友会役員の役割~企業づくり、地域づくり、同友会づくりの観点から」をテーマに講義を行いました。危機においてこそ生きる経営指針の実践、同友会だからこそできる地域づくりの事例、事務局と役員の関係の重要性について語りかけました。

 最後に、林哲也・香川同友会代表理事が「労使見解が発表されてまもなく50年。歴史の風雪の中で鍛えられた労使見解を先頭に立って実践するのが役員です。同友会活動を通して、小さな一流企業が地域に広まり、地域がよくなったと言われるような活動を展開していきましょう」とまとめ、閉会しました。

 翌日はオプション企画で三木町へ移動。香川同友会が取り組んでいる「共育型インターンシップ」の高校生による成果発表会が行われました。生徒は訪問企業の特徴やインターンシップの経験を通して考えたことを、訪問企業の経営者や従業員、生徒の保護者に向けて発表しました。この取り組みは、人を生かす経営の総合実践であり、役員にとっても同友会の意義を学ぶよい機会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 11月 15日号より