全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第17回となる今回は、大分同友会・日田支部(宮野大樹支部長)の取り組みを紹介します。
支部の紹介
大分県日田市は「水郷日田」、「天領日田」として知られています。車で一時間も走れば福岡市に行きつき、空港を利用するにしても大分ではなく福岡空港を利用するのが一般的。そのこともあり、文化的にも福岡に近いところがあります。
日田支部は1987年に発足、現在では会員数70名、うち多くが30~40代です。日田市には大学がありません。そのため、一度市外へ出た後にUターンして起業する人、2代目や3代目として事業継承する人が入会するケースが多くあります。6年前には37名だった会員ですが、大分県内で純増を継続できているのは日田支部だけで、その点は自信を持ってもいいのかもしれません。
また、コロナ禍当初はいち早くZoom(オンライン会議システム)を導入し、活動が途切れることなく例会を続けてきました。
支部長の紹介
私はもともと医療機関で放射線技師として働いていました。7年前に個人事業主として独立、その後法人成りしました。2017年に独立したときに同友会に入会、多くの経営者と出会い、たくさんの学びを得ました。まるで自分専用の経営の辞書ができたと感じ、とてもありがたいと思ったものです。それから各役員を経験しながら知見を得続け、今では中同協広報委員会副委員長も務めることで大きな経験をしているところです。
これも「本音で話し合える同友会」だからこその醍醐味です。入会してからの年数が浅い私ですので、多くの方に助けていただき心から感謝しています。
仲間づくりの取り組み
新型コロナウイルスが5類に移行した現在も、例会の一部をZoomで行うハイブリッド形式としています。なかなか集まれない会員、ゲスト、他支部会員にも参加しやすい仕組みで、支部の活性化につながっています。
大分県内の他の支部も同じように感じていると思いますが、事務局員が会員からの紹介者をすばやくサポートしてくれます。これによって、入会までの流れがスムーズです。
また、行政や金融機関との連携がとれていますので、「意見を言いやすい」「フレッシュな情報が入りやすい」という点も、支部会員にとって重要な点だと感じています。
市内の高校生が集まり、将来と仕事などについて語り合う「僕らのみらい会議(一般社団法人NINAU主催)」は支部会員が発案したもので、経営者視点から連携を深めています。地元の若い人たちにも市内の企業に関心を持ってもらうよう、この取り組みも継続していきたいと考えています。
「中小企業家しんぶん」 2023年 12月 5日号より