環境変化に対応できる強い企業づくりを【中同協企業連携推進連絡会】

 11月29日、中同協企業連携推進連絡会が4年ぶりにリアルで開催され、5同友会および中同協から16名が参加しました。

 今回は、企業連携推進連絡会の代表でもある鳥越豊氏が、「挑む(意努夢)の精神で連携 自社の価値を高める」をテーマに事例報告。連絡会の会場を(株)鳥越樹脂工場の千秋工場として、報告のあと工場見学を行いました。

 (株)鳥越樹脂工業は、1984年に自動車用樹脂部品の試作品製造の会社として創業。1社依存の下請けからの脱却、1業種依存からの脱却の際には経営指針を再構築し、基本方針は「意努夢の精神」(何があってもあきらめない)、基本戦略は1T3Dブランド戦略(ひとつのTechnology or TUYOMI・3つのDomain事業領域)を掲げ、健康業界にも事業を拡大してきました。事業の目的は「人を生かす経営」であり、すべての社員の豊かさと可能性と人間性を引き出すこと、経営者にはその覚悟と責任が必要だと話しました。

 コロナ禍の中も次々とアイデアをカタチにして果敢に攻めの経営をしてきた鳥越氏。企業連携の本質とは、経営課題や、何を求めて連携するのか、変えてはいけないことと変えなければならないことを明確にすることだとし、企業連携は三位一体の経営(経営指針・共同求人・共育)であり、どのような環境変化にも対応できる強い企業づくりであると強調しました。

 工場見学のあとは、参加者でそれぞれの同友会の取り組みや企業での実践などについて意見交換を行いました。

 次回の開催は6月ごろを予定しています。

「中小企業家しんぶん」 2024年 1月 15日号より