【全国支部長インタビュー】第18回
香川同友会・中讃支部 野津靖生支部長((株)コスモ不動産 代表取締役)

 全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第18回となる今回は、香川同友会・中讃第2支部(野津靖生支部長)の取り組みを紹介します。

支部の紹介

 中讃第2支部は、香川県丸亀市を中心に会員数216名と組織率全国ナンバー1を誇る香川県内で最も会員数の多い支部となっております。約14年前に低迷していた支部に若くして抜擢された小西支部長(現代表理事)のもと、支部の一大改革に取り組んだ結果、反発した会員が一気に離脱するという危機を乗り越え、その後は純増を続けることで、新たな支部を立ち上げることもできました。そして現在も、約14年もの長きにわたり連続入会記録を継続しています(現在170カ月)。支部の特徴はベテラン会員、若手、創業者、後継者、女性、さまざまな業種の方がバランスよく所属しており、若い会員が増えたことで活発な交流が生まれています。

支部長の紹介

 私は約20年前に銀行を退職し、後継者として入社しました。当時は父とパート社員さん1名の本当に小さな会社(現在約30名)でしたが、父とは折り合いが悪く、父から仕事を教わりたくないあまり別の部門を立ち上げ、必死に一人前になろうと悪戦苦闘し、がむしゃらに働いていました。

 そんな中で、後継者として自信をつけたい、一から経営を学びたいという思いで同友会に入会させていただきました。偶然ですが連続入会の第1号会員が、今こうして支部長を務めさせていただいているのは、共同求人、社員教育、経営指針をつくる会、高卒求人、共育型インターンシップなど同友会のさまざまな学びや経験を通して、少しずつ成長できたおかげだと感じています。また、中讃第2支部の支部長になると業績が上がるという伝統(プレッシャー(笑))のおかげで、会社の業績も少しずつ向上し、利益率も10%超を10年近く継続することができました。これも同友会のおかげだと感謝しています。

仲間づくりの取り組み

 連続入会が続いていることで、会員数は私が入会した頃から右肩上がりで増えています。しかしながら、会員数が増えたことやコロナ禍の影響で会員同士のつながりやベテラン会員との交流が減ってきていると感じています。そこで中讃第2支部では部会(グループ会)と新入会員オリエンテーションに力を入れています。新入会員さんに対して同友会の基本的な部分だけでなく、部会長から各部会の方針および活動内容のほか、気軽に楽しく一緒に学ぶ仲間になろうと直接伝えてもらうことで、入会当初から部会に参加していただき、相談しやすい仲間が増えることで、自然と支部例会やさまざまな活動に入りやすくなるという効果を期待しています。おかげさまで今期も会歴の浅い会員さんがゲストを連れて来ていただくことが多く、その後入会につながるという好循環が生まれています。

「中小企業家しんぶん」 2024年 2月 5日号より