持続可能な事務局づくりをめざして 全国事務局リーダー研修会【中同協】

 1月24~25日に東京で、全国事務局リーダー研修会が開催され、15同友会・中同協より34名が参加しました。

 開会では東京同友会事務局長の林隆史氏が「みなさんは事務局のリーダー、もしくはその候補者です。改善の主体者であり、あらゆる課題について常に自身に矢印を向けましょう。社会問題を課題と捉え、ゼロワンで運動を作っていく力。そうしたものにこれからの事務局の価値があると考えます」とあいさつしました。

 1日目は「持続可能な事務局づくりをめざして」と題し、東京同友会の小池一貴氏と愛知同友会の八田剛氏が報告。小池氏からは、事務局業務の効率化に向けたシステム導入や、政策活動に取り組む中での事務局員としての意識と運動への向き合い方の変化について報告がありました。八田氏からは、2つの同友会事務局を経験し、組織や人員、財政規模の違い、活動の違いを比較しながら、持続可能な事務局についての提起がされました。

 その後グループ討論を行い、統治、経営、財務、共育についての課題や事務局リーダーに求められる能力や責任とは何かをテーマに意見を交流しました。

 2日目は、中同協事務局長の池田泰秋氏が問題提起として、20代で新潟同友会に入局し事務局長として同友会運動に携わってきた経験から、同友会事務局とは何か、事務局員に求められるもの、活動と運動の違いなどが提起されました。

 グループ討論では、『企業変革支援プログラムVer.2』を用いて各同友会事務局組織における現状や課題を共有しながら、事務局指針やビジョンの実践における課題など、事務局組織の変革に向けた組織づくりについて議論しました。

 最後に、愛知同友会専務理事の内輪博之氏より「リーダーとは常に成長し続け、責任を取り、それを形に表すことができる存在です。そして現象の本質を突き詰め、問題を課題化し、仮説を用いて取り組むことが求められます。そうした期待が皆さんへ向けられているということを胸におきながら、この研修を振り返ってみてください」とまとめがあり、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 2月 15日号より