地域づくりと企業づくりを一体とした運動を展開しよう【中同協経営労働委員会】

 1月18~19日に2023年度第2回中同協経営労働委員会が東京で開催され、28同友会および中同協から64名が参加しました。

 1日目は、林哲也・中同協経営労働委員長の問題提起から始まり、全国交流会の報告などを行った後、2~3月の「働く環境づくり強化月間」を各社における働く環境の定期的な見直しの推進機会とすることを確認しました。

 事例報告では、小松和人・埼玉同友会経営労働委員長((株)こまむぐ代表取締役)が「地域課題を経営課題に」をテーマに経営実践塾を女性部会との連携で行った成果などを交えて報告。

 次に、山本尚史・拓殖大学政経学部教授より「中小企業から切り拓く『地域』の未来」と題して、地方都市が直面する問題を明らかにした上で、経営変革、中小企業振興基本条例、エコノミックガーデニングの3点から望ましい未来への道を指摘。グループ討論では「自社を変革し、付加価値を上げることで所得を上げ、若者に選ばれる会社になることで地域の人口減少を防ぐことにつながる」といった意見が出されました。

 2日目は青木義彦・中同協経営労働副委員長が、愛知同友会の支部地区単位での『企業変革支援プログラムVer.2』の取り組みを報告しました。次いで吉武恭介・中同協経営労働副委員長から、『企業変革支援プログラムVer.2』を活用した企業変革の進め方やその意義について報告を行い、普及状況を共有した上で、参加同友会から具体的な取り組み事例が紹介されました。

 最後に、山田茂・中同協経営労働副委員長より「同友会運動を『深める』『広げる』の2つの視点で学びました。中小企業家として自覚、覚悟、責任、誇りをもって地域で同友会運動を展開し、地域によい会社を増やしていきましょう」と2日間のまとめがあり、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 2月 15日号より