2月9日、2023年度第2回中同協共同求人委員会が新橋で開催され、20同友会と中同協から37名が参加しました。
川中英章・中同協共同求人委員長の「各県で問題が顕在化していると思います。大いに活動を交流しましょう」とのあいさつで開会し、議題の中では、11月16~17日に開催された「2023共同求人・社員教育活動全国交流会in鹿児島」の振り返りや、活動アンケートの結果を確認しました。また、24年4月1日に施行される改正職安法とそれに伴うJobwayの仕様変更、25年度の政策要望・提言の共同求人委員会関連分野についても確認し、6月7日に開催される第5回中小企業サミットの参加呼びかけなどが行われました。
続いて、川中委員長が「共同求人委員会は、人を育て、企業を育て、地域をつくる運動であり、経営指針の実践です。情勢に関係なく、苦しい時こそ活動することで外部からの評価につながります。採用した学生に入社後にパートナーになってもらうための活動であり、採用できればいいというものではありません。壮大な社会教育運動として、時代とともに手法が変化しても、変えてはいけないものは何かを確認しながら運動を展開しましょう」と問題提起を行いました。
その後、各同友会からそれぞれの活動と課題が発表され、グループ討論の中では「参加企業を増やすためには委員長の熱意とリーダーシップが必要」「中小企業の価値観をしっかり伝え、共感してくれる学生が入社してくれると定着につながる」「社員と一緒に取り組むことで活動を通して社員が成長し、会社も成長していく」「“人を集める活動”ではなく“人が集まる会社をつくる活動”」などの意見が出されるなど、参加者同士の交流を深めました。
最後に、佐藤全・中同協共同求人副委員長が「参加企業が増えなければ他団体や学校などからあてにされる存在になれません。目的と手段を間違えず、地域の子どもの課題解決のために、広域で行き届いた活動を展開する必要があります。採用は企業経営の最大の課題です。各県で委員長が『火』になって行動し、地域に若者を残すとは何か、そのために何が必要かを整理してほしいと思います」とまとめ、閉会しました。
「中小企業家しんぶん」 2024年 3月 5日号より