結束・加速・ReBorn~理念実現のため激動時代の潮流に乗れ~
第54回中小企業問題全国研究集会in三重を開催

 3月7~8日、「結束・加速・ReBorn~理念実現のため激動時代の潮流に乗れ~」をテーマに第54回中小企業問題全国研究集会(略称:全研)が三重県津市で開催され、47同友会と中同協から1145名の参加がありました。

 三重同友会としては1989年に青年経営者全国交流会を設営して以来、35年ぶりの全国行事設営。三重同友会設立40周年の節目に全研を開催することを決め、2年前から準備を進めてきました。

 1日目は「情勢認識」「採用と教育」「デジタル化」「環境経営とSDGs」「事業承継」などをテーマに10の分科会と2つの見学分科会、合わせて12の分科会で学び合いました。

 2日目は、はじめに西村信博・三重同友会代表理事が開催地を代表してあいさつ。続いて主催者を代表して広浜泰久・中同協会長が「同友会運動が向かっている新しいステージにふさわしい研究集会だった。3月1日で全国の会員数は過去最高を更新し、人を生かす経営の先進性、同友会運動の広がりを感じる。これからもみなさんが火種となって各地で運動を広げていきましょう」とあいさつを行いました。来賓からは、一見勝之・三重県知事、前葉泰幸・津市長がそれぞれあいさつに立ちました。その後、3つの分科会の座長からそれぞれの学びと実践に向けた提起がありました。

 記念講演は立花哲也氏((株)アクアイグニス/ヴィソン多気(株)代表取締役)が「食とDXによる地方創生~地域社会の課題を解決するための新しいアプローチ」をテーマに講演しました。

 立花氏は国内の地方が抱える少子高齢化の課題に対し、「食」と「デジタル」をテーマに「伝統」と「革新」を融合させた新しい地域経済の活性化に取り組んでいます。2021年に三重県多気町に複合商業リゾート施設をオープン。数多くの地元企業や生産者、行政などと連携して地域と共に歩むさまざまな取り組みを報告しました。

 2日間のまとめを中山英敬・中同協幹事長が行い、続いて今後開催される全国行事のPRが4つの同友会からあり、最後に次回の全研開催地である米田順哉・愛媛同友会代表理事の閉会あいさつで2日間の全研が終了しました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 3月 25日号より