【全国支部長インタビュー】第20回
新潟同友会・下越南支部 木村地与仁支部長(木村建設(株) 代表取締役)
「つながろう、つなげよう、未来のために!」

 全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第20回となる今回は、新潟同友会・下越南支部(木村地与仁支部長)の取り組みを紹介します。

支部の紹介

 新潟県は上・中・下越地方に分かれており、新潟同友会では10支部がそれぞれ地域性を生かした活動を行っています。下越南支部は下越地方・新潟市の隣に位置し、阿賀野市・五泉市の2市の合体後に阿賀支部として誕生しました。しかし、会員の減少による存続の危機など紆余曲折を経て、大先輩たちの熱い想(おも)いのもと、下越南支部として再編されました。現在は2市周辺地域の会員もおり、また女性会員が多いことも特徴で、支部会員の3分の1を占めています。

 下越南支部は県下でいち早く中小企業振興基本条例制定運動を行い、地域産業の文化・観光の発展へとつなげてきました。その成果の1つとして昨年「サザエさん」のオープニングでも放映された「瓦ロード」があります。各企業が共に学び元気になり、地域を活性化したいという想(おも)いは強く、毎年行政や諸団体との交流会や他支部・県委員会とのコラボ例会など活発に活動しています。

支部長の紹介

 私は幼い時より会社を継承することを決めており、修業に出ておりましたが、バブル崩壊直後、父の病気を機に常務取締役として入社。父亡き後さまざまな問題が浮上し、そんな中、同友会を紹介していただきましたが数カ月後には紹介者ともども退会し、他会にて経営指針を作成し活動していました。しかし、「何かが違う」「このままでは井の中の蛙になってしまう」と思い、再び同友会へ入会しました。

 支部幹事や支部長を務めさせていただき、経営者としても人としても視野が広がり、おかげさまで会社も創業140周年目前となりました。同友会と、いつも支えてくださいます大先輩と会員および事務局の皆さまに感謝です。「人ごとは自分ごと」を信条に活動しております。

仲間づくりの取り組み

 経営者がかかってはいけない病気は「孤独病」です。コロナ禍では早々にZoomや企業・雇用を守るための対策実践の勉強会を行いました。各委員会を中心に行う例会やランチミーティングでは、行ってみたい企業、またしばらくご無沙汰の会員さんに会いに行こうと、会内外の企業訪問および報告や近況報告を行っています。経営労働委員会が主催する経営指針成文化と実践の会への受講・サポーター参加も促進し、ゲスト・ご無沙汰会員・退会者に皆さんで声掛け・顔出しなどを行い、結果、参加増および再入会の方々も複数おります。

 昨年9月には、行政・ゲストも参加いただき、岩手へ移動例会を開催。岩手リアス支部・事務局の皆さまにご協力いただき、視察・懇親会を行い、たくさんの学びと仲間づくりの輪が広がりました。

 これからも会員増強活動を強化し、仲間を増やし、本音で話し合い連携を図って元気な企業づくりをめざします。

 そんな下越南支部の2024年度スローガンは、「繋がろう、繋げよう 未来のために!」です。

「中小企業家しんぶん」 2024年 4月 15日号より