同友会理念・「NDGs」の総合実践で、共に豊かな未来を創る 第43回定時総会開催【新潟】

 4月25日、一般社団法人新潟県中小企業家同友会第43回定時総会が朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンターで開催され、124名が参加しました。古川敦義・代表理事のあいさつから始まり、2023年度の報告や2024年度の方針、予算などが全会一致で承認され、新潟同友会のさらなる発展をめざすための方向性を確認し合いました。また、総会の中では会歴20年表彰、30年表彰が行われました。20年表彰者7名を代表し、イワコンハウス新潟(株)の高尾茂典氏、(株)プロビデンスの山田国人氏の2名、30年表彰者からは(株)佐久間組の佐久間将氏からあいさつがありました。

 記念講演では、「今こそ、地域企業の経営変革とエコノミックガーデニングで豊かな地域づくりを~無限の可能性から未来を創る~」と題して、拓殖大学政経学部教授の山本尚史氏が登壇。地域経済を「庭園」、地元の中小企業を「植物」に例え、地域経済という土壌で地元の中小企業を大切に育て、地域経済を活性化する取り組みとして「エコノミックガーデニング」を提唱。地方都市が直面している人口減少と超高齢化。地方都市の未来は、2025年~2027年の間に「都市集中型」か「地方分散型」へ分かれる分岐点が来て、2034年~2037年には「持続可能か不可能か」の分岐点があるとされています。山本氏は、「同友会会員には、労使関係を軸とした経営変革を行い、地域の所得を高め、中小企業振興基本条例を生かして、地域の未来、連携を提案することが期待されている」と語りました。その後、「あなたの地域のどんな未来を望みますか? そのために何をしますか?」というテーマで大グループ討論を行いました。

 われわれ中小企業の持つ地域への責任を確認し合い、地域経済の発展を中小企業の力で行っていくことが、新潟同友会の使命であることを再確認する総会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 5月 25日号より